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ドローンショーで使われるインテルのドローンとは?過去のショーも紹介

インテルのドローンは東京オリンピック開会式のドローンショーで話題になり、ニュースなどで名前を覚えたことがある方もいると思います。

このため、インテル社の会社情報やドローンの機種などに興味を持ち、くわしく知るとドローンショーの裏側が見えてくるかもしれません。

この記事ではインテル社の会社概要、ドローンの機種や特徴、開催したドローンショーの特徴を紹介し、読者の疑問にお答えするべく検証します。

また、インテルのドローンが使われたイベントも紹介するため、それぞれの特徴を知ると新たな発見があるでしょう。

インテルのドローンはドローンショーやイベントに応じて機種を使い分けているため、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

・ドローンショーを手かけるインテル社の特徴
・インテルのドローンショの種類
・インテルのドローンショーの特徴

・インテルのドローンが使われたイベント

ドローンショー開催の流れ

1.お問い合わせ

2.ロケハン

3.アニメーション制作

4.許可申請

5.リハーサル

6.ショー本番

ドローンショーの開催については、下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。

ドローンショーを多数手掛けるIntel(インテル)社とは?

インテルは東京オリンピックのドローンショーで一躍有名になった企業ですが、ソフトウェアやシリコン、プラットフォームなどを手掛けています。

また、日本ではパソコンを製造する会社としても有名であり、中でもCPUや半導体を中心に製品開発していることが特徴です。

インテルがドローンを手掛けるようになったきっかけはテクノロジーを活かし、インターネットに接続して動かすデバイスの一つだと考えて新たなビジネスになると考えたことです。

最近ではインターネットの5Gネットワークが注目されていますが、無人航空機のドローンにバックボーンとして使われる可能性があります。

また、インテルはパソコンのCPUを開発してきた実績があるため、ドローンに活用することで戦略のスコープに入ってくるものだと位置づけられています。

このため、インテルはネットワークで培ってきた技術を使って操作プロセスを自動化し、ドローンで簡単なアニメーションを作ってアピールする方法だと考えていると言えそうです。

インテルのドローンの機種は?

インテルのドローンは様々な機種がありますが、どのような特徴や構造であるか気になるものです。

「Shooting Star」はドローンショー専用として開発されましたが、ほかにも業務向けドローンがあります。

この記事ではドローンショーで使われた「Shooting Star」だけでなく、プロフェッショナル業務向けドローンの「Intel Falcon 8+」を紹介します。

このため、それぞれのドローンの違いを知ると新たな発見ができ、興味や関心を持つと良さそうです。

ドローンはドローンショー以外の目的で使われるため、参考にすると使用用途や使い方が分かると思います。

ドローンショー用ドローン Shooting Star

インテルが開発したドローンである「Shooting Star」はドローンショーにぴったりであるため、ゼネラルマネージャーが空飛ぶコンピュータと考えていることを述べています。

ドローンショーはドローンにLEDライトを搭載し、多くの群れを作るように同時に飛行させてアニメーションを作り出すことが可能です。

「Shooting Star」はあくまでドローンショーで使う機体であるため、一般の人には売られずに価格も公開されていません。

しかし、東京オリンピック開会式で準備されたドローンは1,824台と当時のギネス記録にもなり、費用は1.2億円になるようです。

ドローンの価格は300台で149,000ドルになるため、日本円で換算すると1,700万円になります。

ドローンショーではドローンの動きは事前にプログラムを組んでいたため、1人のパイロットが地上から操作するだけでした。

このため、多数のドローンを同時に飛行させて立体感を出すようにソフトウェアを開発し、ドローンショーではインテルのテクノロジーを活かしたことが証明されています。

プロフェッショナル業務向けドローン Intel Falcon 8+

インテルで有名なドローンはドローンショー用の「Shooting Star」だけでなく、プロ用の「Intel Falcon 8+」があります。

「Intel Falcon 8+」の構造はドローンの上にカーボンファイバー性のバーをV字型に2本載せ、その上に4つのローターがあります。

このため、見た目はタコまたは蜘蛛のような感じのドローンですが、サイズは非常に小さくコクピットコントローラーで操縦することが特徴です。

機体のスペックはサイズが幅768×奥行き817×高さ160mmで重さは2.8kgになり、ジンバル付きの一眼レフカメラを搭載できるため広い範囲を鮮明に映せます。

インテルのドローンショーの特徴

インテルのドローンショーは専用のドローンである「Shooting Star」を使い、LEDを搭載した多くのドローンを飛ばして演出するエンターテイメントです。

ドローンショーは上空にイラストや企業のロゴなどを描き出し、アニメーションさせることで変化を楽しんでもらえます。

しかし、ドローンはバッテリーで動いているため、演出できる時間は最大で10分程度と短めです。

ドローンショーは従来のように足場を組んだり人を使う必要がないため、事故の危険性がなく安心してできるエンターテイメントとして注目されています。

プログラミングによる自動操縦

ドローンショーはイベントの規模に合わせて多くのドローンを使いますが、動く仕組みはプログラミングによる自動操縦です。

このため、使われたドローンを操作する人は1人だけでできるため、人員を減らせて人件費のコストを減らせます。

インテルはパソコンのCPUを開発する会社であるため、培った技術を活かしてプログラムを組んでいるため正確な動きが特徴です。

また、ドローンの機体もインテル社が開発しハードからソフトまで網羅しているため、ドローンショーを通じて企業の実績をアピールできます。

40億のカラーコンビネーション

インテルのドローンショー専用のドローンである「Shooting Star」はLEDライトを実装しているため、多種多様な色で夜空にデザインを作り出せます。

このLEDライトは40億ものカラーコンビネーションであるため、色を変化させることでアニメーションを作り出せることが特徴です。

また、人の代わりに多くのドローンを打ち上げて企業のロゴやイラストなどを夜空に演出できるため、短い時間でも安全にイベントを開催できることで注目されています。

インテルのドローンが使われたイベントを紹介

インテルのドローンが使われたドローンショーはいくつかありますが、この記事では代表的なイベントを紹介します。

ドローンショーは規模が大きくなると使うドローンの台数も増えますが、それぞれの特徴を知ると興味深いものです。

インテルのドローンショーは大規模なイベントで開催され、テレビなどで中継されたことで印象に残っている人が多くいると思われます。

ドローンショーは開催される時間こそ短いですが、イベントを盛り上げて企業の特徴やサービス内容等をアピールするには効果的です。

東京オリンピック開会式

東京オリンピック2020は開催までに紆余曲折あったものの無観客ながら無事に開催され、開会式ではドローンショーが行われました。

ドローンショーの特徴は1,824機のインテル社「Shooting Star」が使われ、大会エンブレムから地球儀のような形に変化するアニメーションなどがあり限られた時間の中で盛り上がったことです。

インテル社の「Shooting Star」は2018年の平昌冬季オリンピックでも使われ、その経験を生かして東京オリンピック開会式で技術力をアピールしました。

また、使われたドローンの重さは340グラムでありLEDライトが4つあるため、飛行時間が11分と短めですが多彩なカラーの演出ができSNSでも好評価でした。

イベント名東京オリンピック2020開会式
開催日2021年7月23日
開催場所オリンピックスタジアム
ドローンの数約1824機

インテルドローンライトショー

長崎県佐世保市のテーマパークであるハウステンボスで2017年7月22日から2週間にわたって開催され、日本で初開催になるインテルのドローンショーでした。

株式会社ハウステンボスは25周年を迎えたため特別企画としてドローンライトショーをすることを決め、日本で初めて開催することになりました。

使われたドローンはドローンショー専用の「Shooting Star」300機であり、初日は花火大会の後に開催されました。

花火大会は1時間半にわたって18,000発の花火が打ち上げられ、余韻が冷めないなかで300機のドローンが夜空にあらわれました。

その後、ドローンの群れはエイの形に変わり、地球、ハウステンボス25周年記念の文字、インテル社のロゴと変化し、6分間でしたがそのインパクトは花火に負けないものでした。

イベント名ハウステンボス25周年特別企画「インテル®Shooting Star™ドローン・ライトショー」
開催日2017年7月22日~8月5日
開催場所ハウステンボスハーバーエリア
ドローンの数約300機

平昌オリンピック開会式

2018年平昌冬季オリンピックは羽生結弦選手や宇野拓馬選手の活躍で記憶に新しいですが、開会式ではドローンショーが開催されました。

開会式ではインテル社のドローン「Shooting Star」が1,218機で大きな群れを作り、夜空にオリンピックのロゴなどを作り出したことで大きなインパクトを与えています。

ドローンショーで使われた1,218機は当時のギネス記録にもなり、機体にLEDライトを搭載して平昌オリンピックスタジアムの上空でアニメーションを演出しました。

ドローンで演出したイラストはスノーボーダーのシルエットやオリンピックのロゴなどがあり、日本でもテレビなどで中継されて話題になったことは5年後も今でも記憶に新しいところです。

イベント名平昌冬季オリンピック開会式
開催日2018年2月9日
開催場所平昌オリンピックスタジアム
ドローンの数1,218機

まとめ

インテルのドローンはドローンショー用に「Shooting Star」があり、軽量で色鮮やかに演出できることが特徴です。

このため、イベントに合わせたイラストや企業のロゴなどを夜空に演出できるため、ドローンショーで使うとさらに盛り上がります。

ちなみにインテルのドローンショーは東京オリンピック開会式が大規模で有名ですが、日本ではハウステンボスで始めて開催されました。

インテル社はパソコンのCPUや半導体などを開発し、世界中でも知名度が高いIT系の企業です。

このため、ドローンショーを開催していることは意外に思われることもありますが、ドローンをプログラミングで自動的に動かすなど培ってきた技術を駆使しています。

今後もインテル社のドローン技術から目が離せない状況は続きそうです。