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ドローンショーってどんなイベント?ショーの種類と過去の事例を紹介

ドローンショーはドローンを使うショーをイメージしますが、実際にはどのようなものか把握していない人が多いものです。

この記事ではドローンショーの特徴や開催方法、種類などを解説し、疑問に対して事例を挙げながら具体的に紹介していきます。

ドローンショーは目的を決めて開催するとイベントを盛り上げ、より多くの人に参加したいと思わせるようになります。

また、ドローンショーの事例や効果を確かめ、開催された場所や時間を参考にすると良いかもしれません。

しかし、ドローンは飛ばせる時間が限られているため、演出できる時間は短くなります。

このため、ドローンショーを開催するときはイベントに合わせてコンセプトを決め、限られた時間の中で伝えられるようにしましょう。

この記事でわかること

・ドローンショーのイベントの内容
・ドローンショーの開催方法
・ドローンショーのイベントの種類

・ドローンショーの事例

ドローンショー開催の流れ

1.お問い合わせ

2.ロケハン

3.アニメーション制作

4.許可申請

5.リハーサル

6.ショー本番

ドローンショーの開催については、下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。

ドローンショーってどんなイベント?

ドローンショー 中国のアイキャッチ画像

ドローンショーはLEDライトを搭載した多くのドローンを用いてイラストやデザインを作り出し、人の代わりに上空に演出してくれるイベントです。

このため、従来のように人を使わずに空中にイラストやデザインを作り出せるため、事故が起きるリスクがなくて安心できます。

ドローンはプログラムで操作してLEDライトを自由に操り、見え方を変化させることで見る人が楽しめるようにしています。

また、ドローンの操作を自動化することで必要な人員を省けるため、人件費などのコストを減らせることがメリットです。

ただし、ドローンは限られた時間内でしか飛ばせないため、短時間で演出できるようコンセプトを決めてからアイデアを考える必要があります。

ドローンショーの開催方法

ドローンショーの開催方法は以下の6つのステップがあるため、把握してから計画を立てましょう。

ドローンショーの開催の手順

・問い合わせ
・ロケハン
・アニメーション制作

・許可申請
・リハーサル
・ドローンショー開催

ちなみに、ドローンショーにかかる費用は「100台規模で500万円」が平均的ですが、依頼する業者によって変わってきます。

また、ドローンショーは場所を確保してからアニメーション制作があり、完成後にイベントの内容を伝えないといけません。

ドローンショーは希望する場所ならどこでもできるわけでなく、航空省から許可を受けるために費用がかかります。

このため、ドローンショーの開催は最初に会社に問い合わせ、ロケハンで担当者と打ち合わせてから場所を決めてアニメーション制作に移ります。

その後、アニメーション制作が完了するとリハーサルで確かめ、一連の内容に問題がなければドローンショーの開催が可能です。

ドローンショーのイベントの種類

ドローンショーはイベントを盛り上げるために開催しますが、ドローンの飛行時間は約10分程度と限りがあります。

このため、ドローンショーの役割はイベントをサポートすることですが、多くの人に満喫してもらえるようにすると効果的です。

ドローンショーはイベントの種類ごとに開催するタイミングを決め、観客の印象に残るようにしましょう。

花火大会

花火大会はスポンサーをアピールするためにドローンショーが開催され、イベントのロゴやキャラクターなどを空中に演出して盛り上げます。

中でも「ポケモンGOスペシャルドローンショー」は700機のドローンを使って個性的なイラストを演出し、花火大会の前座としてイベントを盛り上げました。

このため、花火とともにポケモン世界観をドローンで表現し、「ポケモンGO」6周年記念をアピールしています。

イベントの特徴はポケモンキャラクターのイラストだけでなく、「ポケモンGO」のロゴやメッセージなどをドローンで表現して花火大会を盛り上げていることです。

スポーツイベント

ドローンショーがスポーツイベントで開催された事例はオリンピックやサッカーワールドカップの開会式があり、ドローンを使って空中に関係するイラストや企業のロゴを演出しました。

中でも東京オリンピックでは企業のロゴなどを演出し、メディアでも取り上げられて話題になりました。

また、2022年のカタールサッカーワールドカップの開会式ではドーハの海辺に花火が打ち上げられ、ドローンでビルの上にトロフィーなどのデザインを作り出したことでも有名です。

ドローンショーはスポーツを盛り上げるための演出としても効果が高いため、ハーフタイムなどに観客を盛り上げるように企画すると記念に残せます。

音楽イベント

音楽イベントでドローンショーを開催するタイミングは音楽に合わせて夜空にイラストやロゴなどをドローンで演出し、観客に楽しんでもらえるようにすると効果的です。

ドローンショーは10分程度と短くなりますが、VISONではグランドオープン1周年記念として100機のドローンを使って夜空を彩りました。

また、ドローンショーの合間に地元の音楽団体による生演奏があり、曲に合わせてイラストを演出して多くの観客を魅了しました。

ドローンショーはコンサートなどを盛り上げるために最適であるため、歌手の名前やコンセプトをイラストにして演出すると効果を期待できます。

企業のプロモーション

企業のプロモーションでのドローンショーは主催者や協賛企業のロゴなどを夜空に演出し、より多くの人に名前やサービスの特徴を知ってもらえます。

ドローンショーは多くのドローンを使って自由自在に演出できるため、企業ロゴを夜空に映し出すと見た人からSNSで拡散されて認知度が上がるなど効果的です。

また、ドローンショーは企業ロゴだけでなくサービス内容をデザインでアピールできるため、限られた時間の中で伝えると認知度が上がります。

ドローンショーは企業の新商品やサービスなどを伝えるチャンスになるため、イベントの合間に開催すると効果的です。

ドローンを使った過去のイベント

ドローンを使ったイベントは事例でくわしい内容を確かめ、参考にすると開催するときに役立ちます。

ドローンショーを開催するためにはイベント概要や用いられた台数、費用などを確かめ、予算や目的に合わせて決めることが大事です。

また、ドローンショーでイベントを盛り上げるためには開催するタイミングを決め、企業の特徴やサービスなどをPRできるようにする必要があります。

新たにドローンショーを開催する計画があれば以下の事例を参考に、チャンスを活かせるようにしましょう。

『ポケモン GO』 スペシャルドローンショー

https://www.youtube.com/watch?v=Kl1PJJ05PEU&t=1s

『ポケモン GO』 スペシャルドローンショーは北海道から九州まで4箇所で開催され、以下の表のようになり規模も違い来場者や打ち上げられた花火の数が違います。

最初にドローンショーが開催された「第56回おたる潮まつり」では当初は花火大会の冒頭でする予定でしたが、機材トラブルがあり最終日の21時20分にサプライズとして開催されました。

イベント名北海道小樽市「第56回おたる潮まつり」
開催日2022年7月22〜24日(花火大会 / ポケモン GOスペシャルドローンショーは24日)
開催場所小樽港第3埠頭周辺
主なベント潮ねりこみ(踊り) / 大花火大会
花火打ち上げ数約3,000発
来場者数約90万人
ドローンの数約700機

しかし、途中で帰った観客が多くいたものの、残った観客から大歓声をあびて好評でした。

次のドローンショーは山形県鶴岡市で開催され、2022年8月20日にサプライズで赤川花火大会の冒頭で行われました。

イベント名山形県鶴岡市「赤川花火プレゼンツ2022」
開催日2022年8月20日
開催場所山形県鶴岡市赤川河川敷(三川橋〜羽黒橋)
花火打ち上げ数約10,000発
来場者数約4万人
ドローンの数約700台

3回目は2022年10月1日に埼玉県鴻巣市で開催された第19回こうのす花火大会で、700機のドローンがポケモンを大空に描き出して盛り上がりました。

イベント名埼玉県鴻巣市「第19回こうのす花火大会」
開催日2022年10月1日(土)
開催場所埼玉県鴻巣市糠田(ぬかた)運動場および荒川河川敷
花火打ち上げ数約15,000発
来場者数約60万人
ドローンの数約700機

4回目は2022年10月15日に熊本県八代市で開催され、西日本唯一のやつしろ全国花火競技大会において事前に告知したことでポケモンファンを集めたことで有名です。

イベント名熊本県八代市「第35回やつしろ全国花火競技大会」
開催日2022年10月15日(土)
開催場所八代市球磨川河川緑地(心萩原橋上流)
花火打ち上げ数約14,000発
来場者数約20万人
ドローンの数約700機

以上のように、花火大会と共演することで観客も感動したエンターテイメントになり、Twitterなどでも高い評価を受けました。

東京オリンピック

イベント内容東京オリンピック2020開会式
会場オリンピックスタジアム
開催日時2021年7月23日
ドローンの数1824機

東京オリンピック2020は当初の予定では2020年でしたが、新型コロナウイルスの影響で1年延期された2021年に無観客で開催されたことが記憶に新しいところです。

2021年7月23日に開会式があり、1,824機のドローンがオリンピックスタジアムの上空にLEDライトで東京オリンピックのエンブレムを作り出しました。

ドローンが作り出したデザインは最初に市松模様で、その後に地球儀の形に変わったことが特徴です。

使われたドローンは「Intel Shooting Star」であり、1機あたり340gと超軽量で2018年の平昌オリンピックでも採用されています。

コロナ禍の中で開催されたオリンピックの中でもドローンショーは観客を魅了し、Twitterなどでも拡散されました。

ドローンショーは「IMAGINE」が演奏された中で開催され、オリンピックのコンセントである平和や家族愛、団結と連帯を呼びかけています。

M-1グランプリ

イベント内容「M-1グランプリ2022」決勝戦オープニング
開催日時2022年12月18日(日)
会場神宮外苑
ドローンの数100機

2022年12月18日に「M-1グランプリ2022」の決勝戦が行われましたが、神宮外苑にて上空に「M」の文字を100機のドローンで作り出しました。

上のYouTubeでは未公開映像もあり、準備期間が1ヶ月半を短いものの完成度が高いドローンショーの裏側を公開しています。

「M-1グランプリ」といえば年末の風物詩で「お笑いの格闘技」とも呼ばれ、今年はウエストランドが王者に輝いたことで話題になりました。

しかし、準備期間が短くリハーサルも1回しかできないなど制限がありましたが、Twitterなどで「CGではないか」と言われるほどの好評価でした。

まとめ

ドローンショーはドローンの機体にLEDライトを搭載し、夜空に個性的なイラストやデザインを作り出して動画のように変化させるエンターテイメントです。

また、ドローンはバッテリーの関係で飛行できる時間が10分程度と限られていますが、人間の代わりにイラストやデザインを映し出せるため事故が起きるリスクがありません。

ドローンショーのイベントの種類は花火大会やスポーツ、音楽だけでなく、企業のプロモーションなどでも活用できます。

過去のイベントは東京オリンピック開会式が有名ですが、Pokemon GOやM-1グランプリなどもありました。

ドローンショーはロケハン、アニメーション制作、リハーサルと準備期間が長いですが、10分程度しか開催されないもののSNSで高い評価を受けています。

今後もドローンショーを利用したイベントの開催は、あとをたたないと言えるでしょう。