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ドローンショーには何機のドローンが必要?機体数ごとの開催事例を解説

2021年に開催された東京オリンピックの開会式や、2022年末に放送されたM-1グランプリのオープニングなど、ドローンショーがエンターテイメントとして私たちの生活に身近なものとなってきました。

しかしテレビ画面を通してではなく、実際にドローンショーを観る機会はまだまだ少なく、引き続き注目度の高いイベントと言えます。

ではそんあドローンショーは、一体何機のドローンを使用しているのでしょうか?

「何機くらいからドローンショーは開催できるの?」

「東京オリンピックのドローンショーは何機のドローンを使用している?」

この記事では、近年実際に開催されたドローンショーを動画で紹介しつつ、その機体数や概要を詳しく解説していきます。

ドローンショー開催の流れ

1.お問い合わせ

2.ロケハン

3.アニメーション制作

4.許可申請

5.リハーサル

6.ショー本番

ドローンショーの開催については、下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。

この記事で分かること
  • ドローンショーの実際の開催事例
  • 機体数別のドローンショーの見え方
  • ドローンショーの現在のギネス世界記録

50機:SOMPOいしかわパーク ~50 DRONE SHOW~

2022年10月22日に石川県に開演した「SOMPOいしかわパーク」内のイベントとして、50機のドローンを用いたドローンショーが披露されました。

イベント名SOMPOいしかわパーク
開催日時2022年10月22日(土)
開催場所金沢港クルーズターミナル
ドローンの使用機体数50機

SOMPOいしかわパークのイベント内で披露されたドロンショーでは50機のドローンが用いられ、ハート型やイルカのシルエットなどのモチーフをドローンが形成しました。

50機ということでドローンとドローンの間隔がやや空いたような見え方にはなりますが、比較的簡易的なモチーフを選ぶことで十分モチーフが表現されています。

ショー内では「SOMPO」の文字も表現されるなど、少ない機対数でもゲストが足を止めてスマートフォンなどで撮影するなど非常に楽しめる内容となっていました。

100機:FIREWORKS illuision いわみざわ公園花火大会

2022年にいわみざわ公園花火大会で花火とともに披露されたドローンショーでは、100機のドローンが用いられました。

イベント名FIREWORKS  illusion いわみざわ公園花火大会2022
開催日時2022年8月21日(日)
開催場所北海道グリーンランド遊園地
ドローンの使用機体数100機

花火大会では、園内2箇所から花火が打ち上げられ、その最中の花火と花火の間にドローンショーが開催されました。

2匹の蝶が夜空へ浮かび上がり、それぞれ羽ばたく様子が表現されるなど、比較的複雑なモチーフでも100機のドローンで表現できています。

北海道グリーンランドの象徴でもある大観覧車が登場するなど、北海道グリーンランドならではのモチーフが現れ、一体感のあるドローンショーとなっていました。

300機:テレシードローンショー in 川崎競馬場

出典:TELECY

2022年2月25日、日本で初めて広告媒体としてのドローンショーが開催されました。

イベント名テレシードローンショー in 川崎競馬場
開催日時2022年2月25日(金)
開催場所川崎競馬場
ドローンの使用機体数300機

この初の試みは、国内大手のドローンショー運営会社のレッドクリフの運営で、300機のドローンが用いられました。

当日は川崎競馬場の夜空に蝶が羽ばたき、TELECYのモチーフやロゴ、公式キャラクターが浮かび上がるなど、広告としてのドローンショーの可能性が感じられる内容となりました。

また、ショーの最後にはドローンによりQRコードが夜空に表示され、実際に読み取れると言うことで非常に多くの方の関心を集めています。

300機のドローンを使用することで、比較的複雑なモチーフやロゴなどもクリアに表現できています。

500機:第46回 東京モーターショー2019内「CONTACT」

出典:CONTACT公式ページ

2019年に開催されました東京モーターショーでもドローンショーが披露され、ここでは500機のドローンが使用されました。

イベント名第46回 東京モーターショー2019内「CONTACT」
開催日時2019年10月24日~27日
開催場所お台場「夢の大橋」上空
ドローンの使用機体数500機

ショーの中ではバレリーナが夜空でポーズを取りながら踊ったり、巨大な鳥が会場の上空で羽ばたくなど、当時まだ新鮮なドローンショーに多くの方が圧倒されていました。

500機のドローンを使用することでより複雑なモチーフを表現できるのはもちろん、スケールの大きなモチーフの表現も多く見られました。

ショーの終盤では地球がモチーフとして表現されるなど、当日モーターショーに来ていた観客も一様にスマホを掲げて、この国内最大規模のドローンショーを撮影していました。

700機:「Pokémon GO」6周年記念スペシャルドローンショー

出典:https://www.drone.jp/news/2022093015270958262.html

2022年に全国4か所で開催され、非常に大きな話題となったポケモンGOのドローンショーでは、約700機のドローンが使用されました。

イベント名Pokémon GO スペシャルドローンショー
開催日時2022年10月1日
開催場所こうのす花火大会(埼玉県鴻巣市糠田1073-1)
ドローンの使用機体数700機

ピカチュウが地球の上を歩き回ると、上空にリザードンやナッシー、カビゴンなど人気のポケモンキャラクター達が現れ夜空を彩りました。

700機のドローンを使用することで、キャラクターを2次元ではなく3次元で立体的に表現するでき、360°どこから観ても楽しめる内容となっています。

こどもはもちろん、大人も食い入るように見ながら親子で楽しむ様子が多く見られました。

1,824機:東京オリンピック開会式でのドローンショー

まだ記憶にも新しい、東京オリンピックの開会式で披露されたドローンショーには1,824機のドローンが使用されました。

イベント名東京オリンピック 開会式
開催日時2021年7月23日
開催場所国立競技場周辺
ドローンの使用機体数1,824機

米国インテル社によりプロデュースされた東京オリンピック開会式のドローンショーは、1,824機と国内では最大希望のドローンショーとなり、テレビの前で観ていた多くの視聴者の目を釘付けにしました。

1,824機の一糸乱れぬ飛行により、日本伝統の市松模様や五輪のエンブレムが表現されました。

また、地球の様子が非常に高精度で再現されており、世界各国から参加し競い合うオリンピックにふさわしい内容のドローンショーとなっています。

3,281機:「Genesis」中国上陸記念ドローンショー

出典:DRONE

韓国の高級車「GENESIS」の中国進出を記念し、3,281機という規格外のドローンを使用したドローンショーが2021年に行われました。

イベント名「Genesis」中国上陸記念ドローンショー
開催日時2021年4月2日
開催場所上海国際クルーズターミナル
ドローンの使用機体数3,281機

こちのらドローンショーでは、3,281という非常に多くのドローンを使用することにより、GENESISのロゴマークや実際の車体などが上海の上空に表現されました。

使用するドローンの数が非常に多いことで、密度の高いモチーフとなっており視認性も申し分ないレベルとなっています。

また、密度が高いながら大きなモチーフが表現できるので、ダイナミックな印象のドローンショーとなりました。

ギネス世界最高記録は5,200機!中国共産党100周年記念ショー

出典:SHEN ZHEN FAN

中国共産党創立100周年を記念するドローンショーでは、5,200機という規格外のドローンを使用し、現在のギネス世界記録に認定されています。

ぜひ下のYoutube 動画をご覧ください。

イベント名中国共産党100周年記念ショー
開催日時2021年5月18日・19日
開催場所深セン市竜崗区大運体育中心にて開催
ドローンの使用機体数5,200機

ドローンで表現されたモチーフの1つ1つが非常に精細で、まるでテレビ画面を見ているかのような細かさであることが分かるでしょうか。

漢字も細部まで細かく表現されたており高い視認性を確保し、中国のドローン技術の高さがうかがえます。

紅船や天安門など、中国共産党を象徴する多くのモチーフが深セン地区の上空に現れその圧倒的な完成度はもはや圧巻の一言です。

日本ではこの数のドローンを手配・管理することすら難しい現状の中、ドローンショーの技術においては中国が世界を牽引していることは間違いないでしょう。

ドローンショーには何機のドローンが必要?まとめ

この記事では実際のドローンショーの事例を紹介しながら、ドローンショーの機体数による見え方の違いを解説しました。

ドローンに関する技術は日進月歩で、必ずしも多くのドローンが必要なわけではなく、事前のプログラミングや企画次第で少ない機体数でも見応えのあるショーを開催することが可能です。

ただしドローンの数が増えれば増えるほど、より細かい精密なモチーフが表現できたり、よりダイナミックな演出ができたりします。

ドローンショーの費用は使用するドローンの機体数に比例する傾向があるため、実際に開催を検討する場合は予算に応じた機体数を選択することになるでしょう。

QRコードを夜空に浮かべたい場合は、300機ほどのドローンが必要になるので、この記事を参考にドローンショーの開催を検討してみてはいかがでしょうか。

ドローンショー開催の流れ

1.お問い合わせ

2.ロケハン

3.アニメーション制作

4.許可申請

5.リハーサル

6.ショー本番

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